腹黒御曹司の一途な求婚
(でも私は、久高くんと付き合えないし……)
それであれば逆にその展開の方が好都合なように思えてくる。――すごく、傷つきはするけれども。
そもそも久高くんの方だって、私と付き合おうなんて発想すらないかもしれない。
恋人はずっといないと言っていたけれども、彼ほどのイケメンならワンナイトラブなんて数え切れないくらい経験していてもおかしくない。
実際、彼は欲に身を任せて私を乱暴に扱うことはなかったし、そういった行為に慣れているように思えた。
そこでまた気持ちがズンッと落ち込んだところで、目の前の久高くんの眉間に皺が寄った。
「うーん」と唸りながら一旦うつ伏せになって枕に顔をグリグリと埋めたかと思えば、また寝返りを打って元の体勢に戻ってくる。そして瞼がゆっくりと開いた。
「う、ん……あれ……美濃、さん……?」
瞬きを繰り返していた瞳が落ち着きなく部屋を見渡し、それから私の姿をしっかりと捉えた。
誰かが隣にいると思っていなかったようなその反応に、私は思わず身構える。
ついでに何も身に纏っていないことが今更恥ずかしく思えて、胸元に掛け布団を手繰り寄せた。
それであれば逆にその展開の方が好都合なように思えてくる。――すごく、傷つきはするけれども。
そもそも久高くんの方だって、私と付き合おうなんて発想すらないかもしれない。
恋人はずっといないと言っていたけれども、彼ほどのイケメンならワンナイトラブなんて数え切れないくらい経験していてもおかしくない。
実際、彼は欲に身を任せて私を乱暴に扱うことはなかったし、そういった行為に慣れているように思えた。
そこでまた気持ちがズンッと落ち込んだところで、目の前の久高くんの眉間に皺が寄った。
「うーん」と唸りながら一旦うつ伏せになって枕に顔をグリグリと埋めたかと思えば、また寝返りを打って元の体勢に戻ってくる。そして瞼がゆっくりと開いた。
「う、ん……あれ……美濃、さん……?」
瞬きを繰り返していた瞳が落ち着きなく部屋を見渡し、それから私の姿をしっかりと捉えた。
誰かが隣にいると思っていなかったようなその反応に、私は思わず身構える。
ついでに何も身に纏っていないことが今更恥ずかしく思えて、胸元に掛け布団を手繰り寄せた。