拗らせ女の同期への秘めたる一途な想い

「これからは、お互いにもっと気持ちを伝えあった方がいいってことだな。俺もハッキリと言わなかったもの悪かったし。とりあえず、すみれは親に見合いの話は彼氏がいるからって言って断ること。分かった?」

私が頷くと、巧は満足そうに笑う。

『彼氏がいるのでお見合いは止めて』なんて言ったらお母さんは驚くだろうな、なんて思っていたら急に巧にデコピンされた。

「俺をセフレに仕立て上げたすみれには、たっぷりとお仕置きするから覚悟しろよ」

「お仕置き?」

とんでもないことを言われたので聞き返すと巧はジト目を向けてきた。

「自分が好きだと言ったことも、俺が好きだと言ったこともすべて忘れていた。挙げ句の果てには俺のことをセフレとか思ってるし」

「ごめんなさい」

それを言われると、謝罪の言葉しか出てこない。

「もう謝罪はいいよ。すみれ的にはやっと彼氏彼女になれたみたいだし、今から俺らがやるべきことは決まってるだろ」

巧は私を抱き上げ、寝室へ行くとベッドに放り投げられてスプリングが軋んだ。
両手をベッドについて覆い被さってくると、巧は口許に笑みを浮かべた。
私はそれを見て、心臓が早鐘を打つ。

「セフレなんて誤解されないように、すみれの身体の隅々まで舐め尽くして愛してやるから」

そんな恐ろしい言葉を口にしたあと、貪るようなキスを仕掛けてきた。
呼吸も奪うような口づけに、私の身体は熱を帯びていく。

「巧っ、好き……」

激しいキスの合間、私は好きな人に『好き』と言える喜びを感じ、巧の身体を抱きしめた。





End.

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