カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
翌朝。
眠っていたのか全然眠れなかったのか分からないくらいに、頭の中はクリアではなかった。

所々記憶が無いし、仮眠程度には眠れたのかもしれない。

可愛いヘアスタイルの研究もできてないし、鏡で覗いた自分の顔はブスすぎて泣きたくなった。

「酷いクマ…」

コンシーラーとファンデを駆使してなんとか隠すしかない。
今の状態は普段学校で会うよりもきっと酷い。

本郷 カナデ。
絶対に許さない!

ちょっとでもマシになるように、モネがオススメしてくれた朝パックを「可愛くなりますように」って念じながら顔に貼り付けた。

ひんやりして、ピターッと吸いつくみたいな感触が気持ちいい。

目の腫れくらいは引くといいんだけど…。

マスクは柑橘系のうるおい成分が多く含まれているのか、スッキリした香りで心地よい。

やっとリラックスしてきて、そのまま眠ってしまいそうだった。
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