俺様御曹司は逃がさない
咲良ちゃんはすぐ海外へ戻ると思いきや、『野暮用があるから、それが終わるまでは天馬に残るね』……らしい。

必然的に宗次郎もサーバント継続なんだけど、宗次郎ってサーバントになりたくなくて一般に居たんだよね?なんで嫌がらず咲良ちゃんのサーバント継続するんだろう。

とか、疑問はあるけど所詮は他人事。

あまり干渉するのも良くないしね。

あたしだったら干渉してほしくないもん。家庭の事情とかさ、干渉されるのが本当に嫌いだった。


「……ま、たまにはゴロゴロしてもいっか」


ベッドに飛び込み、全く使いこなせていないSNSで皆の投稿を眺める。


「相変わらず胡散臭い」


九条の王子様スマイルに鳥肌が立つ……と思いきや、“レンズ越のお前を離さない”と言わんばかりのキメ顔に、ドキッとさせられるのはあたしだけじゃないはず。


「休みの日まで九条の顔とか見たくないわ」


スマホを枕元に置いて目を瞑った。


────── 数時間後。


「──── い。舞?おーい、舞!!」

「んーー」


名前を呼ばれて目を開けると、あたしの顔を覗き込んでいたのは拓人だった。


「玄関の鍵開けっぱで寝こけんなよ……」


なんか、すんごく寝てた気がする。


「今何時?」

「ぼちぼち17時」

「……マジ?」

「マジ」

< 433 / 642 >

この作品をシェア

pagetop