俺様御曹司は逃がさない
カーテンから差し込む光が眩しくて目が覚めて、チラッと横を見てみると拓人はまだ寝ていた。
あたしはそっとベッドから出て、拓人を起こさないよう台所へ向かった。
「んーー、ねむっ」
拓人部活あるって言ってたし、朝ごはん作んなきゃ。
みんな続々と起きてきて、今日は各自予定があるみたいで……ポツンッと取り残させるあたし。
急遽休みになったわけだし仕方ないか。
掃除とか片付けでもする……?いや、ぶっちゃけしたくない。
家でのんびりする……?うん、したい。
でも、せっかくの休みだし……ていうか、本来長期休暇なはずなのに、誰かさんのせいで無くなってるんですけどね。
美玖と梨花に会いたいなぁ。
「連絡してみよ」
・・・・はい、撃沈っ!!
2人とも今日は彼氏とデートなんだって~。
「リア充羨ましいなオイ」
美玖と梨花が彼氏と愛を育んでいる間、あたしは育むどころか何か大切なものを失っていってたって言うのに。
「となると、胡桃ちゃんと純君もおそらくデートとかしてるよね~」
前田先輩……は上杉先輩が居るしなぁ。
「あの2人がデートとか想像もつかないな」
咲良ちゃんはこの休暇中海外に戻るって言ってたっけ。