極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
 マスクもつけるとなんだか普段OLとして働いている時よりも地味になった……気がする。

「とりあえずこれで行きましょう。マスクは会場入りしたら外してもよさげですが」
「わかりました」
「……もしよろしければもっとメイク重ねてみます? 自分が言うのもなんですが、やっぱりパーティーですし、華やかにはしたいんじゃないかと思って」
「ああ……」

 玲は私を気遣ってもっと派手にしてもいいのでは? と言いたいのだろうか。私は彼の考えをくみ取り、確かめるように頷いた。

「では、もっと派手にしちゃいましょうか。せっかくですし。地味すぎるのも浮いちゃいますか」
「雪乃さんの望むようなメイクで構わないと。すみません考えすぎてしまいました」
「いえいえ。玲さんの言う事も正しいと思いますし」

 それからメイクはちょっと華やかになった。アイシャドーもリップもチークも塗って鏡で自分の顔を見てみると先ほどよりかは明るさが増したように見えた。

「よし、良い感じ」

 メイクが終わって少しゆったりしてから玲の家を後にする。

「お2人ともお気をつけて」

 私達を頭を下げながら笑顔で見送るお手伝いさんへ、笑顔で行ってきます。と言った私は玲と共に車の後部座席へと乗り込んだのだった。
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