極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~

第2話 結婚と甘々な1日の続き

「は、はい……」

 下着を全て外し、全裸の状態になる。彼からの視線が身体のあちこちに当たる度に胸がドキドキして頬から熱が発していく。

「じゃあ、あおむけになってください」

 玲はそう私に告げると、下着姿になった。引き締まった筋肉質の身体に腹筋が6つに割れている。全身脱毛処理をしているのか腕にも脛にもその他の部位に毛は無い。下半身にもしっかり筋肉が付いており、黒いボクサータイプの下着からは、彼の性器の型がうっすらと浮き出て見えるような気がしてしまう。

(もしかして、大きい?)
「どうしましたか?」

 ふふっと穏やかに笑う玲。私は考えていた事がバレないように大丈夫だと作り笑いをしたのだった。

「硬いですね?」
「へっ」
「なんか、硬い笑顔だなって思いまして」
(ヤバっバレてる?)
「すみません、き、緊張してしまって」
「大丈夫ですよ。リラックスして、私に身体を預けてくださいね」

 そう言った玲は私の左胸に手を置いた。ちょうど心臓の真上だろうか。

「ドキドキ言ってますね。鼓動が伝わってきます」
「……っ」
「私のも触ってみます?」

 玲が私の右手を取り、左胸に置いた。確かに彼のドクドクと言う鼓動が伝わって来た。

「すごい、ですね……」
「でしょう? でも大丈夫ですから」

 こんなにドクドクと言っているのに、彼の余裕を含む笑顔は崩れない。
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