極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
 ごはんもよそい、インスタントの味噌汁にお湯もかけてお皿達を茶色い木造りの食卓テーブルに運んだ。

「お箸、どれ使いますか?」

 玲から手渡されたお箸はどれも黒い。漆塗りだろうか。1つは水色のキラキラした装飾が施されている。

「こっちにします」

 私はその水色のキラキラした装飾に見とれてそちらを選んだ。玲曰くこの装飾は螺鈿と言うそうだ。

「貝殻から作られてるんですよ」
「そうなんですか?」
「知り合いに漆塗りの職人さんがいまして、その方から譲り受けた品です」
「そうでしたか……ありがたく使わせていただきます」

 このお箸はずっと大事に使っていこう。

「いただきます」

 食卓を囲い、同時に手を合わせて挨拶をしてから昼食を頂く。最初に口にしたのは茹でキャベツ。タルタルソースと一緒に食べるとソースの酸味と中に入っている卵の甘みに加えてキャベツの優しい味が複雑に織り交ざってとても美味しい。
 更に私はチキン南蛮も口にする。さくっとした食感に肉厚さ。そこにタルタルソースが絡まるとご飯が進む味を演出してくれる。

「うん、とても美味しいです!」
「お口に合ったようで良かったです。私が言うのもなんですが、美味しく出来たと思います……!」

 玲も嬉しそうに口元をほころばせながらチキン南蛮とご飯を食べ進めていく。

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