極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
「あれだろ、妹だろ?」
「ええ、はい。妹の婚約者を奪ったのがあの女です」
「じゃあ俺達利害一致って訳か。だよなあ、夏子?」
「そう、なりますね……あの女本当男とっかえひっかえしてるんですね。気持ち悪い」

 美幸の悪行は夏子にも及んでいたと知り、私は改めて美幸の悪女さをまざまざと見せつけられたような気がしている。
 そして夏子の気持ちは痛い程良くわかるし、美幸をぎゃふんと言わせたい。ざまあみろと言わせたいというのも良くわかる。それに私自身先ほど敵意むき出しの視線を美幸から浴びた。明日は我が身……かもしれない。それなら。

(やられる前にやる。先制攻撃。それしかないような)
「なあ、玲。雪乃さん」
「なんだ? 元気何か思いついたのか?」
「今、俺は探偵に依頼してあのクソ女の身辺調査してるんだけどよぉ。再来週彼氏とパーティーに行くって聞いてよ。それも古田家が主催のやつらしくてさ」
(彼氏いるんだ)
「その彼氏って本物ですか?」
「いんや? 少なくとも二股か三股はしてる。それにつけ足して中年くらいの独身の起業家辺りから金や物せびってる。いわゆるパパ活の延長線って感じかな」
「お前……そこまで調べてたのか」
「ああ。勿論。それでお願いがあるんだけどさ。再来週のパーティー。玲と雪乃さんも参加してくれる? そこで今探偵に依頼して調べてもらってるのを証拠としてプロジェクターかなんかで皆に見せてやろうと思ってな」
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