極上溺愛契約婚で甘やかされて~エステで出会ったセラピストは御曹司でした~
 私はお手伝いさんからメイク落としのシートを貰いある程度メイクを落としてからシャワールームに移動して、身体を洗う事にした。
 ドレスはお手伝いさんが管理してくれる。なので脱衣所で脱いだ後は黒いハンガーにかけてしわがなるべくつかないようにしてからシャワーを浴びる。

「はあーー……」

 本来はこのまま浴槽に使ってもいいのだが、それはそれでめんどくささが生じているくらいには疲れが溜まっている。ここはさっさとシャワーを浴びて玲にマッサージしてもらおう。

(ほんと疲れた……)

 今頃美幸は何をしているのだろうか。おそらくあの後食事を終えてそのまま帰ったものと思われるが……もしかしてまだこの街にいたりするのだろうか。
 それにしても彼女が持つプレートには野菜と炊き込みご飯しか盛られていなかった。盛り付けの途中であった可能性もあるが、あれだけしかつままなかった可能性も考えられる。

(体型すごかったしなあ。特にウエスト)

 シャワーを浴びメイクも汗も全て流し終え、脱衣所に置かれた作務衣風の水色の寝間着に着替えると廊下に出る。するとそこで玲が歩いている場面に遭遇した。彼はまだスーツ姿だ。

「あっ玲さん。シャワー浴び終わりました」
「わかりました。では、あちらのゲストルームで待っていてくれますか」


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