【完】先生が意地悪で甘すぎる!〜激甘注意報発令中〜
「杏奈がどこに行ったって、離れるつもりはないよ」

その言葉にせき止めていた涙がぶわりと出てくる。
だったら最初からそう言ってくれたら良かったのに。

「俺、異動願い出したんだ」
「へ?」
「言ったでしょ。離れるつもりはないよって」

S大からそう離れていない高校へ異動が決まったらしい。先生は「まだ他の人には内緒ね」笑った。

化学準備室がこれまでにないほど綺麗になっていたのも頷ける。いなくなるから片付けていたんだ。

「実は俺も引っ越す準備しているんだよね」

さらに「気が早すぎて恥ずかしいんだけど」と、2人で住める広さの物件を探してくれているのだそう。

「ここで、私が断ったらどうするの」
「諦めない。何度だって、君にプロポーズするよ」

そんなこと考えていたなんて、全然知らなかった。
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