政略婚姻前、冷徹エリート御曹司は秘めた溺愛を隠しきれない
(このままだと本当に心臓が壊れてしまうかも……)
そう心配するくらい鼓動は早鐘を打っていた。
「それじゃヨガでもしよう」
「えっ、……ヨガ、ですか?」
話がいきなり逸れ、気持ちがふっと緩む。
「お見合いの席で、今度教えてくれるって言ったのを忘れた? リラックスできるポーズとかあるだろう?」
貴俊は明花の手を取り、ベッドに誘った。
たしかにあの席で明花はそんな話をしている。貴俊に今度教えてほしいと言われ、私でよければと答えた。
本来ならフローリングの上がいいが、ヨガマットがないため、綺麗にメイキングされたベッドに並んで座る。
「どうすればいい?」
貴俊が明花の顔を覗き込み、早速教えを乞う。
(リラックスできるポーズなら……)