政略婚姻前、冷徹エリート御曹司は秘めた溺愛を隠しきれない
【俺が勝手に手配したものだ】
【ですが】
【妻に洋服を買ってあげるのは夫の楽しみでもある】
決着がつきそうにないやりとりを何往復かして、貴俊のそのひと言にとうとう明花が折れる。
(貴俊さんがそう言ってくれるなら)
申し訳なさを抑え、甘えることにした。
今の言葉が彼の本心かどうかはわからないが、少なくとも明花が〝妻〟という言葉に揺れたのも事実。
【当日、そのドレスで会うのを楽しみにしてる】
最後のメッセージで明花の心臓は小さく弾んだ。