あなたに出会って世界が変わる
「お風呂ありがとうございました。」

そう言うと陸斗がこちらを見た。

「えっやば。さすがに大きすぎたか笑」

夏鈴のことは小動物のように感じていたが、自分の服を着せてみて、あまりの小ささに驚いた。それにすっぴんでメガネをしていない夏鈴はとてもかわいい。
陸斗は思わず抱きしめたくなったが、もちろん理性で耐えた。

「サイズ違いすぎて変ですよね。お見苦しいものをすみません。」

そう言って夏鈴は下を向く。

「そんなことない。かわいいよ。俺も風呂入ってくるわ。ゆっくりしててー。」

そう言って、夏鈴の頭をぽんっと触り、部屋を出ていった。
< 72 / 203 >

この作品をシェア

pagetop