天才外科医は激甘愛で手放さない~絶対に俺の妻にする~
「とぅあっ! ふわぁー!」
急いでリビングに飛んでいくと、栄斗はソファの上に立ち、手や足を使ってポージングの練習に励んでいた。
彼はすでにスマホを見ておらず、ソファに放置されている。
動画を見ているうちに、自分も真似をしたくなったのだろう。
「栄斗、キレがよくなったね。ママも最強アオレンジャーの真似してみようかな」
「やって! いっかいだけしょうぶしよ!」
ひとりで待たせてしまったのも申し訳なかったので、しばし栄斗の要望に応えようと思う。
リビングで五分ほど栄斗と戦った後、額に滲んだ汗をぬぐいつつ、ソファに置きっぱなしのスマホを手に取った。
「じゃ、歯磨きしておトイレ行って寝よう。栄斗、先に洗面所に――」
視線を落としてすぐに、「ひっ」と軽い悲鳴をあげてしまう。
スマホ画面に、見慣れた男性が口元を押さえて笑っていたからだ。
前髪は無造作におろされ、部屋着の彼の背後におしゃれな照明と観葉植物が見える。
「な、なんで瀬七さんが映って……!」
『君の坊やが間違えて俺に電話をかけてきたんだ』