天才外科医は激甘愛で手放さない~絶対に俺の妻にする~

 瀬七さんの言葉にフリーズする。

 もしかして、さっき瀬七さんのメッセージを開いたりしていたから?

 栄斗がスマホを操作をしている最中に、何かの拍子で瀬七さんにテレビ電話を繋いでしまったのだろうか。

 「すみません、お休み中にうちの子が。もしかして、色々聞かせちゃいましたか?」

 恥ずかしいやら申し訳ないやらで、画面越しでも瀬七さんの顔を見るのが気まずい。

 すると彼はくくっと喉奥で笑い、茶化すような目で私を見る。

 『ああ、全部だ。ヒーローの戦う声と、応戦する最強アオレンジャーの声もしっかりと』

 「はぁ……」

 よりによってなんで瀬七さんに電話をかけちゃったの、栄斗ぉ~!

 と心の中で叫びながら無理やり笑顔を作っていると、一部始終を見ていた栄斗が、ぴょんっと跳ねて腕に乗ってきた。

 「ままぁ、だれとおはなししてるの? さいきょうれんじゃーのおはなししてたよね?」

 私はとっさにスマホ画面を手で隠す。

 瀬七さんに栄斗を見せる心構えがまったくできていない。

 「栄斗。ママはお仕事の人とお話をしてるから、ちょっとあっちに……」

 『栄斗くん、はじめまして』
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