秘密の恋をしませんか⁈ ロミオとジュリエットの恋*ハッピーエンドになります
私を抱きしめる腕に、驚いた。
明かりがついて、メガネのフレームに光が反射する。
「露美緒さん?」
「そうですよ。樹梨。会いたいって言うから、少し抜け出してきたんです。メールを返せなくてすみません。驚いたでしょ?」
「はい。とても驚きました。どうしてここに?」
「丁度、仕事できてたんですが、あなたは、奥仕事だから、気がつかなかったようですね」
「抜け出してお仕事大丈夫ですか?」
「えぇ、少しぐらい休憩がほしいので、部下に任せてきました」
はぁぁ、部下ですか⁈
さすが、エリート幹部。
「会いたかったです。あなたからのメールに、心を癒されてましたよ。だけど、私も限界だったようです。こうして仕事を抜けてあなたを抱きしめにきているので」
ぎゅっと抱きしめられて、私もぎゅっと抱きしめ返した。
「キスしてもいいですか?」
「はい。キスしてください」
顔をあげて見上げると、彼はメガネを外し胸ポケットに挿して、顔を近づけて唇へ触れる。
優しく、甘く、唇を喰んで、何度も何度も、唇を重ねて、口付ける。
吐息に熱を孕んでくると、お互いに深い口付けを求めてしまう。
自然と、舌を絡め合わせて、吐息ごと奪うキス。