秘密の恋をしませんか⁈ ロミオとジュリエットの恋*ハッピーエンドになります

(今から向かいます)

すぐに既読がつき

(待ってるから、気をつけておいで)

私といる時の彼の話す言葉遣いは丁寧だ。怒りが勝つと、少し乱暴になる場面にも遭遇した。

だが、メールなのに、まるで、甘く優しい声が聞こえてきそうな文は、初めてだった。

自然と速くなる足。

待ってて
今、あなたに会いに向かうから…

ホテル内のエレベーターのボタンを連打する。

早く、早く来てと。

開いたドアに飛び込んで、閉を押して、彼のいる階を押して、エレベーターが上がっていく。

どこかの階で止まらないように
誰も乗り込んでこないように
祈って、階数の表示が変わっていくのを見つめ続ける。

止まることなく目的の階まで上がると、ドアが開いたと同時に廊下へ出て、彼のいる部屋番号を探した。

指定された1001を見つけ、息を整えて部屋のベルを鳴らす。

しばらくして、ガチャリと開いて、会いたかった彼が両手を開いて待っているのだ。

「会いたかったです」と、彼の首に腕を伸ばして飛びついた。

鍛えているからか、ビクともすることなく受け止めてくれる。

私を持ち上げ、足先でドアを閉める。

そのままの勢いで、ドアと彼の間で挟まれるのだ。
< 33 / 57 >

この作品をシェア

pagetop