秘密の恋をしませんか⁈ ロミオとジュリエットの恋＊ハッピーエンドになります

3、恋人達の答えあわせ

彼の話し声で、目が覚めていく。

「お父さん、私は、樹梨を危険な目に合わせた代償を払います。久世家の犬になると決めました」

久世家の犬？

耳をすましていく。

「えぇ、わかっています。次期警視総監が、久世家と繋がることの意味を。お父さんも樹梨のお母さんの婿候補として名前が上がっていたではありませんか⁈私が許嫁でもおかしくないでしょう⁈大丈夫です。彼女を守ることができるなら完璧に演じて欺いて、つけ入る隙は与えません」

許嫁？
演じて？
欺く？

「はい、加藤の件は、長年あなたも目をつけていた。私も、息子の方には昔から因縁もありましたし、久世家からの後押しもありましたから、消えていただきました。えぇ、勝手をしてすみません。くどいですよ。そろそろ、彼女が起きそうなので切りますよ。はい、はい。わかりました。久世家にご挨拶に行ってきます」

ふーと息を吐く露美緒。

「樹梨、聞いてましたよね」

「は、はい」

飛び起きて、ベットの上で正座する。

悪いことなんてしてないのだが…

彼は、私の前で胡座をかいて座り、手を繋いでくる。

「どこから説明しましょうか⁈口下手なので、ありのまま、順序を追ってお話ししますね」

「はい、お願いします」