秘密の恋をしませんか⁈ ロミオとジュリエットの恋*ハッピーエンドになります

「まず、あなたと私は、幼い頃からの許婚です」

「はい?、本当ですか?」

「はい。後で当主にご挨拶に伺うので、一緒に確認しましょう。あなたのことは、小さな頃から顔見知りでしたよね。ただ、久世の当主と男兄弟達により、あなたの周りをうろつく男という男は、排除されてきました」

「姉にも、そう聞いたことがありますが、心あたりがありません」

「まぁ、そうでしょう。わからなければいいので、内々に処理されていましたから。あっ、久世家が犯罪行為を犯したわけではなく、向こう側の痛いところを叩いただけですよ。安心してください。どうも、私は、言葉が足りない。申し訳ありません」

「いいえ、そんなところも素敵です」

「樹梨、キスしましょう」

チュッと触れるキスの後、お互い照れ笑い。

「兎に角、あなた達は守られてたわけです。もちろん、許嫁として、当主に選ばれた私でさえ、極秘扱いで、近寄ることも許されませんでした」

「ごめんなさい。うちが過保護なもので」

「遠くからあなたを見ているだけで幸せでしたよ。ただ、あの男がね、目障りでした。度々、あなたに酷いことを言うくせに、本心は、あなたに一目惚れしていた男です。私の樹梨に手を出そうなど許せるはずがありません。あなたの兄、理央さんに密告させて頂き、学園から退場していただきました」
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