私が一番あなたの傍に…
入り口のすぐ側にあるカゴを一つ持ち、店内に足を進めた。
まず入り口付近には季節ものの商品が置いてある。
季節ものは特設コーナーを作った方が分かりやすくて、手に取ってもらいやすい。コンビニでバイトしてた時にそれを学んだ。
今回は季節ものは見ても必要なものがないので、スルーしようと思う。クリスマスが近くなったらお世話になるかもしれないけど…。
そしてそのままリビング用品のコーナーへと足を進めた。クッションカバーやスリッパなど、ちょっとした物が売っている。

「どうする?新しいクッションとクッションカバーでも買うか?」

家具はさすがに予算の都合上、買い換えることはできない。元々小物類を探しに来たので、こういった物を買い替えたり、買い足したりするつもりでいた。
せっかくここまで来たので、できれば新しいクッションとクッションカバーを買いたい。

「せっかくだから買おっか」

値段を確認する。そこまで高くないので、値段的にも予算の範囲内だ。クッションとクッションカバーをそれぞれ二つ買うために、カゴの中に入れた。

「そんじゃ次は…、キッチンコーナーかな」

キッチンコーナーを目指して、リビング用品のコーナーから離れた。
キッチンコーナーはお隣だったので、すぐにキッチンコーナーへ移動することができた。

「私、ペアのマグカップや統一感のある食器を揃えるの、憧れてたんだよね」

もちろん、全部自分の意見が通るとは思っていない。愁の好みだってある。
それでもできれば、同棲記念に新調できるものは新調したい。
せめてペアのマグカップだけでも買えたらいいなと密かに心の中で願う。

「幸奈の憧れ叶えよーぜ。このお店でもいいし、幸奈が欲しいと思える物を買おう」

愁は目を輝かせながら、そう言ってくれた。
自分のことのように喜んでくれる彼が嬉しかった。

「うん!そうしたい!そうさせてもらうね」

特にこれ!といった欲しいデザインがあるわけでもなく。できれば可愛いものが欲しいという漠然としたイメージしかない。
とりあえず、じっくり探してみることにした。欲しいものが見つかる可能性もあるから。
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