私が一番あなたの傍に…
「さすが愁。いつも助かってます」

「好きな女に思い荷物持たせるなんて男として有り得ねーし、俺は鍛えてるから筋肉もあるし。だからこういう力仕事は俺がやればいいんだよ」

確かに愁はちゃんと鍛えているため、いい身体をしている。
たまに筋肉を触らせてもらっている。思わず手が伸びて。触ってしまいたくなると言った方が正しいが…。
愁は私が触るのを嬉しそうにしているので、良いスキンシップになっていると思う。
私も今のスタイルをキープするために、軽めの筋トレを一緒にやってもらっている。
愁はそんな必要ないなんて言ってくれるけど、私だってできれば今のままの体型をキープしたい。太った姿を好きな人に見せたくない。
愁は太っててもいい。幸奈ならどんな幸奈でも好きなんて言ってくれたけど、私が許せない。いつまでも綺麗だと思われたいから。
お互いに努力している。自分のために。相手のために。そんなお互いを尊重し、認め合っている。

「確かに愁の筋肉ってすごいよね。いつも触らせてもらってるけど、めちゃくちゃ鍛えてるの知ってるもん。愁の筋肉なら重いものを持つのは苦じゃなさそうだね」

愁の筋肉が好きだ。好きな人の筋肉だから…というのもあるが、男らしくて。逞しいところが好き。

「そう言ってくれてありがとうな。幸奈にそう言ってもらえると、もっと鍛えようって思える」

愁のやる気に繋げることができてよかった。
私も引き続き、今のスタイルを維持できるように頑張ろうと思う。

「私も現状維持できるように頑張る」

「幸奈はあともう少しお肉をつけて大丈夫。痩せすぎで倒れないか心配だ」

時々思う。愁はぽっちゃりが好きなのだろうかと。
私で痩せすぎ…になっちゃうと、他の女性はもっと痩せすぎになってしまう。
私はそれなりに体重がある。ギリギリ標準内に収まっている感じだ。
そう言ってもらえて嬉しい反面、逆にその言葉に甘えないようにしている。気がついたらデブだった…みたいなことにならないようにするために。
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