私が一番あなたの傍に…
「あのな、今までの女は遊び相手だったから、自分の欲を満たすことしか考えてなかっただけ。
でも幸奈は好きな女だから、話が違う。普通に痩せすぎてると心配になるだろう。倒れたりしないかな?とか。それに幸奈ならどんな姿でも幸奈であることに意味があるから、今更嫌いになったりしないし、どんな幸奈でも好きだ。中身が幸奈であることに意味がある」

愁の言葉を聞いて、腑に落ちた。私だけ特別なんだ。他の女性なんてどうでもいいくらいに。
それが分かり、安心した。そして愁の気持ちを知り、とても大切にされていることが分かり、感動して涙が出そうになった。

「ありがとう。いつもこうして心配してくれる愁の言葉がとても嬉しいよ」

女性は体型のことを指摘されたくない。太っていても痩せていても、それぞれ理想の体型があるので、触れてほしくなかったりする。
ちゃんと愁の愛が伝わっているからこそ、いつも嬉しかった。大事にされている実感が持てて。
愁の言葉だからこそ、嫌じゃない。言葉をまっすぐに受け止めることができる。

「俺は幸奈が元気でいてくれたらそれだけで充分なんだよ。いつも口うるさく言っちゃうのは悪いと思ってる。ごめんな。俺の気持ちばかり押し付けて」

愁が謝る必要はない。悪いことなんて何もしていないのだから。
確かに最初はうるさいなと思っていた。私はそんなに痩せていないのに、なんで太れなんて言われるのかと。
でも段々、愁の優しさが伝わってきて。痩せてるとか太ってるとかじゃなく、私の身体を心配してくれてるんだなってことが分かった。
それが分かった途端、愁の優しさが伝わり、愁の言葉に耳を傾けられるようになった。
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