私が一番あなたの傍に…
何も考えていなかったわけじゃないが、物事には優先順位がある。それを考慮した上でやるべきことの優先順位をちゃんと決めればよかったと、今更になって後悔し始めている。
でも同棲を始めたこと自体は後悔していない。一緒に暮らせることは嬉しいから。
ただそれとこれはまた別問題で。自分の将来のことについて考えると、少し頭を悩ませてしまうのであった。

「実は私も同じことを考えてた。やっぱり就活のことを考えると、車の運転免許が欲しいなって思うし、免許を取得したら色んな所へ出かけてみたいよね」

お金のことを考えると、学生のうちは限られたお金の中でやり繰りしなくてはならないので、使えるお金にも限度がある。
でもちゃんと二人で一生懸命頑張ってお金を貯めて、早く免許を取得したいなと思った。

「これから一緒に色んな所へ出かけような」

将来のことを考えると、不安なことはたくさんある。
でもそれだけじゃない。二人で楽しい思い出も作っていくことができる。一緒に色んなことを乗り越えていけばいいだけだ。

「うん。そうだね。これから一緒に色んな所へお出かけしようね」

そう思った瞬間、途端に欲しいものが決まった。
一瞬で心を奪われた。これしかない!と思った。

「…ねぇ、これなんてどう?」

手に持って、愁に見せる。どのデザインか愁に見てほしくて。

「いいじゃん。これ俺も気に入った」

気に入ってくれて嬉しかった。もうこれに決定だ。

「じゃこれにしよう。後は…」

これ以上いいなと思うデザインに出会うことはないだろう。
でもこうして見ていると、やっぱり素敵なデザインが多い。逆にどれも同じくらいいいなと思うくらいで。これといったものがない。
とりあえずいいなと思うものが見つかったし、これで良しとしよう。あとは愁がいいなと思ったものがないか聞いてみることにした。
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