私が一番あなたの傍に…

11章:卒業とそして…

あれから年月が進み、私達は大学四年生となった。
お互い無事に就活が終わり、愁も私も試験に合格し、資格を取得することができたので、ちゃんと税理士と看護師になることができた。
あとは卒論を提出し、教授から合格判定をもらうだけだ。
それが一番ドキドキしている。よっぽどのことがない限り、やり直しはないと思う。
そう信じている。このまま無事に卒業を迎えますように…。

「卒論、マジで大変だった…」

試験期間中も就活中も卒論を書いている時も、ずっとお互い傍で見守ってきた。
本当に大変だった。お互い傍に居たからこそ、山を乗り越えることができたんだと思う。

「大変だったよね。あとは教授から合格をもらうだけだね」

「だな。それが一番緊張するけどな」

あんなに頑張ったのに、もし再提出なんて言われたら落ち込む。
もう立ち直れないと思う。それぐらい必死に頑張ったし、卒業もかかっているので、緊張せずにはいられなかった。

「私はずっと緊張してるよ。できれば再提出なんてことにはなりませんように…って祈るのみ」

この時期は皆、ピリピリしている。ただ大学を卒業するというだけで、こんなにも大変なんだと実感している。

「それは俺も祈ってる。お互いに何もないことを祈ろう」

じゃないと困る。卒業できないなんて考えられないから。
それにそれだけじゃない。私達には計画していることがある。それは…。

「うん。そうだね。無事に卒業旅行に行きたいからね」

「何がなんでも幸奈と絶対に卒業旅行に行きたい…」

それは私も同じ気持ちだ。愁と絶対一緒に卒業旅行に行きたい。
そのためにバイトも頑張り、お金を貯めてきた。
だからこそ無駄にしたくないし、卒業という節目を一緒にお祝いしたい。
これまで真面目にやってきたので、きっと大丈夫だろう。今は自分を信じて待つしかなかった。
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