私が一番あなたの傍に…
そんなことを思いながら、帰りの電車は二人で楽しく家まで帰った。
ちなみに帰りの電車も席が空いていたので、座ることができた。
今日はとても良い日だ。行きも帰りも電車で座ることができたし、二人でイルミネーションを見て、高級レストランで食事もした。
こんなに幸せなことはない。とても良い気分だ。あとは無事に家に帰宅して、愁とワインを飲むのみ。
気がついたら、あっという間に電車に乗っている時間も終わり、家に着いていた。
そこまでの記憶はかろうじてある。かろうじてだ。気がついたらクリスマス当日の朝を迎えていた。

「…ん……」

目を覚ますとベッドの上だった。昨日着た服ではなく、ちゃんとパジャマに着替えていた。
頭も身体も重くない。どうやら何もせずに寝たみたいだ。そしてきっと楽しみにしていたワインも飲んでいないみたいだ。

「おはよう、幸奈。気がついたら朝だな」

愁の言う通りだ。せっかく昨日は素敵な雰囲気ある夜を過ごしたというのに、何もせずに終わった。
クリスマスは今日が本番なので、取り返せばいいだけだ。それに休みだ。朝から晩まで愁と一緒に過ごせる。

「おはよう、愁。目が覚めたら朝でびっくりだよ。でも今日がクリスマス本番だね」

昨日は昨日で、とっても素敵な夜を過ごした。それはそれで良かった。
でも今日はせっかくお休みをもらった。今日も今日で楽しまないと損してしまう。

「そうだな。よし。今日も今日でパーっとやりますか」

まだワインも残っている。夜はワインを飲みながらのんびり過ごすのも悪くない。
それか久しぶりに恋人らしい触れ合いをするのもいいかもしれない。

「だね。パーっとやりますか。朝ご飯を食べてから何をするか決めよう」

「おう。そうしよう」

去年の雪辱は晴らせた。そんなの忘れるくらいに素敵なクリスマスを過ごすことができた。
これから愁とは何度もクリスマスを一緒に過ごすことになる。その度に愁との思い出を更新していく。
いつか彼との間に大切な生命を授かり、子供達と一緒に過ごすクリスマスもあるかもしれない。
そんな未来を想像しながら、今の私達なりのクリスマスを楽しむのであった。
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