私が一番あなたの傍に…
「私も絶対に卒業旅行に行きたい。二人共良い結果がもらえるように、今は信じて待とう」

再提出になっても、無事に卒業に間に合えばいい。
それぐらいどんと構えていればいい。なんとかなる精神が時には大事だ。

「そうだな。今は信じて待つか」

信じて待つ…というのは結構辛い。ダメだった時のことを考えてしまうから。
でも今はダメだった時のことよりも、無事に卒業して卒業旅行に行くことに気持ちを切り替えた方が自分達のためにも良い。
くよくよしてたって現実は変わらない。いずれ合格判定をもらい、卒業できると思えばいいのだから。

「信じて待ちながら、卒業旅行に向けて準備しないとね」

一応、貯金はしてきた。あとはどこに行くかが問題だ。

「そろそろ行き先を決めないとな。幸奈はどこがいい?」

卒業旅行の計画を立てた時から二人で行き先について話し合った。
その結果、行きたい候補地が多すぎて。なかなか決められずにいた。

「うーん、そうだな。できることなら近場じゃなくて遠出したい。せっかくの卒業旅行だし、そのためにお金も貯めてきたし」

同棲しながら旅行のために貯金するのは大変だった。生活費を節約しながら、余暇にもあまりお金を使わないように気をつけた。
幸い友達も卒論に追われていたので、遊ぶことは減った。無事に卒論が合格したら遊ぼうといった感じだ。
なので自分達の生活費さえ抑えれば貯金することはできたわけだが、それが簡単なようで簡単ではなかった。
だからこそ、少し贅沢をしたい。たまには遠出をしたい。なんて思った。

「遠出か。となると北海道か沖縄ってところかな…」

元々候補に上がっていた沖縄と北海道。
これはどちらも捨て難い。両方行けたら良いのに。なんて思ってしまった。
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