私が一番あなたの傍に…
蒼空にとって私はきっと、妹のような存在なのであろう。
私も蒼空をお兄ちゃんみたいな存在だと思っている。

「さてと、今日も働きますか」

そう言って、蒼空はその場を去った。
そしてその後、小林さんが来て、軽く談笑した後、ちゃんと働いた。
休憩時間がくるまでしっかり働き、休憩時間も一緒に小林さんと過ごした。


           *


終了時間までちゃんと働き、バイトが終わった。
終わったので、いつも通り愁に、“終わったよ”と連絡した。
いつもの光景を、小林さんは優しく見守っていた。

「大平さん、彼氏とラブラブだね」

色々あった分、今が一番、熱々の時期だ。
周りから見たら、ただのイチャイチャ仲良しカップルにしか見えないかもしれないけど。

「そうかな?そう言ってもらえてなによりです…」

他人に改めて指摘されると、恥ずかしくて照れてしまった。

「それじゃ、お先に失礼するね」

そう言って、小林さんは去ってしまった。
私が一人でポツンと待っていると、再び頭の上に手が置かれた。

「よ!お疲れ」

同じくバイト終わりの蒼空が、私の頭に触れてきた。

「お疲れ」

声をかけてくれたので、私も一応、声をかけた。

「例の彼氏待ち?」

バイトの皆に知れ渡っているので、蒼空にも既にバレていたみたいだ。

「うん。そうだよ。彼氏が迎えに来てくれるのを待ってるところ」

すると、蒼空は苦い顔をした。
やっぱりバイト先に迎えに来るのは、迷惑なのかもしれないなと思った。
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