私が一番あなたの傍に…
*
そしていよいよ結婚式当日を迎えた…。
両家の家族と本人達だけ早く式場に入り、準備をする。
うちは一人っ子なので、両親だけ。愁の家族はお姉さんが一人いるので、お姉さんとご両親が早めに式場に入っている。
そんな私は今、結婚式に向けて準備をしている最中で。メイクさんにメイクをしてもらっている。
「幸奈ちゃん、綺麗…」
メイクをしてもらっているところを、愁のお姉さんが見守っている。
「お義姉さん、ありがとうございます……」
プロにメイクをしてもらっているので、いつも以上に綺麗に仕上げてもらっているのもあるが、私は今日主役の花嫁ということもあり、オラーがキラキラ輝いているのであろう。
「愁は幸せ者だよ。こんなに綺麗で可愛い奥さんをもらえて…」
お義姉さんにそう言ってもらえて嬉しかった。同時に照れて恥ずかしかった。
「そう…ですかね?ありがとうございます…」
お義姉さんとは顔合わせの時に会った以来で。今日が二度目ましてだ。
だからまだお義姉さんとの距離感が分からない。ただ優しそうな人なんだろうなと話していてそう感じた。
「愁が結婚か。まさか私より先に結婚するなんて思わなかったな…」
お義姉さんの年齢が何歳なのかは分からないが、愁より年上なのは間違いないので、年齢順で考えたら自分が先に結婚すると思うのが当然だ。
「姉貴、幸奈のところに居たのかよ」
愁が私の控室に入ってきた。どうやらもう愁は準備が整ったみたいだ。
「居たらまずいの?どこに居ようが私の勝手でしょ?」
「今、準備中だろ?幸奈を困らせるな」
確かに準備中だが、私自身はただ椅子に座ってじーっとしているだけなので、特に困っていない。
「えー。いいじゃない?せっかく義妹ができたんだから仲良くなりたいのに…」
「自分の控室で大人しくしてろ。ほら行くぞ」
愁により、お義姉さんは強制退場させられてしまった。なんだか少し可哀想に思えた。