私が一番あなたの傍に…
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準備を整え、披露宴会場へと向かった。
先に招待客の皆様が披露宴会場へと入り、待ってくれているので、あまり長時間待たせるわけにはいかない。
「それでは新郎新婦のご入場です」
式場の方のアナウンスが流れたのと同時に扉が開いた。
バンっと扉が勢いよく開いたので、一気に視線が自分達に集中した。
皆の視線を感じながら自分達の席まで移動する。
そしてそのまま式は進んでいき、和やかな雰囲気が流れ始めた。
まず新郎側のお友達がスピーチをしてくれた。次は私の大学時代のお友達がスピーチを...。
それぞれの友達のスピーチを聞いて涙が溢れた。本当に素敵な友達を持ったなと改めて気づかされた。
友達だけではなく、お互いの職場の人にもスピーチをしてもらった。
愁は今の職場でバイトをしていた時期もあったので、職場の人とは長い付き合いだが、私は一年くらいの付き合いでスピーチをしてもらったので、なんだか申し訳ない気持ちになった。
それでも先輩の言葉は嬉しかった。これからも仕事を頑張ろうと思えた。
そしてお色直しの時間になったので、新しいドレスに着替えた。
また扉が勢いよく開き、皆に見られながら入場した。ちなみにお色直しで着たドレスは淡い水色のドレスだ。
今までどんな色が似合うかなんて考えたことすらなかったので、ドレスを試着する際に色んな形や色のドレスを着てみた結果、私はブルー系が似合うことが分かった。
同じブルーの中でも淡い色が似合うみたいで。これが所謂、パーソナルカラーというやつかと感動した。
ちゃんとパーソナルカラーを診断したわけではないので本当のところは分からないが、自分に似合う色を知り、新たな発見があった。
皆に通りすがりに、「幸奈、綺麗だよ」と言ってもらえて嬉しかった。
今日の私は世界で一番美しい女性だ。誰よりも光輝いている。堂々と自信を持って背筋を伸ばして笑顔で前を向く。
すると会場全体の表情がとても明るくて。皆を笑顔にすることができて嬉しかった。とても良い式にできたなと思った。