私の可愛い(?)執事くん
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陽は大丈夫とは言ってたけど心配で執事仲間に
お手洗いと言って会場を出た。
なんとなく陽に飲み物を渡した男性も会場から
出て行かないようにと頼んだ。
しばらく探して階段でぐったりしている陽を
見つけた。
「陽!」
近くを通りかかった人に手伝ってもらい、
陽を背負って空いている部屋を借りた。
聞くとこの会場の従業員。
部屋を布団を敷いてもらって寝かせる。
「き、救急車呼ぼうか?」
「いえ、大丈夫です。
彼、人見知りなんです。なのに頑張って給時を
していたので緊張と疲れだと思います。
すみません。しばらくここを借りても?」
「それは、構いませんけど」
「ありがとうございます」
なんとなくこのままの方がいい気がして嘘を言った。
「陽、すぐに戻ってくるから」
額の玉のような汗を待っていたハンカチで拭う。
会場に戻るとさっきの男性が叫んでいた。
「あのガキ、ふざけやがって!
せっかくの計画が台無しじゃないか!」
「計画とは?」
「惚れ薬だよ!
今頃、俺は渚と楽しくやってたはずだったのに」
(呼び捨ても気になるけど置いといて。
よかった、命に関わるものじゃないな)
その発言で周りから軽蔑の視線が向けられるが
本人は気づいていない。
「解毒薬はありますか?
万が一もありますよね」
「欲しけりゃくれてやる。」
投げられた小瓶をキャッチ。
(危ないな、割れたらどうすんだよ)
青ざめているお嬢様を連れて会場の外へ。
「またね〜、渚」
後ろの声におじょー様は体が震え、唇を
噛み耐えている。
「社会にはああいう輩もたくさんいます。
でも大丈夫ですよ。
俺も、陽も、他の使用人もいます。
どんなことからもあなたを守っていきます。
これまでも、これからも」
目線を合わせて説く。
「ありがとう、薫」
その顔に曇りはなく決意していた。
「使用人のトラブルは主人の役目。
ビン、貸して」
「え、でも」
「薫」
まっすぐなその目に何も言えず瓶を渡す。
「部屋の外にいますから何かあったら叫んで
ください」
頷いて陽の寝ている部屋へ。
晴は眠っていた。
苦しそうに唸っている。
「ありがとう、陽」
呟きに起きた陽は口角を上げる。
「お嬢様だー、」
起きて抱きついた陽は肩に顔を埋める。
「大丈夫!?具合悪い?」
「んーん、今幸せ」
(ダメだ、会話が噛み合わない)
「お嬢様は、俺のこと好き?」
「え、好き、だけど」
ドキッとしたけど今の陽の行動を
真に受けてはいけない。
「俺はねー、大好きだよ。
おそろいだね」
(おそろいか?)
頬を高揚させて甘えてくる陽は新鮮でかわいい。
イタズラを思いついたように笑う。
「陽?きゃっ」
腕を引かれて倒れ、馬乗りになり陽を見下ろす形に。
シャツの隙間から覗く肌にドキドキする。
「ご、ごめんすぐに退くか」
「もっとこっち」
また腕を引かれて抱きしめられる。
「あったかい」
恥ずかしい、でも体温が心地いい。
なんて思っていると背中のファスナーを
下ろそうとしている
「陽、やめて。ん、」
少し開いた隙間から手を入れられて、
ソワッとして変な声が出る。
「やだ」
とろける声に身を委ねそうになる。
(いや、こんなことしてる場合じゃないでしょ!?
解毒薬飲ませないと)
我に返り、
「陽、お願い一つあるの」
「なに?」
「薬、飲んで」
「・・・わかった」
思ったよりあっさり受け入れて手を離す陽に
驚きつつも、瓶を渡す。
でも顔をしかめて不満そう。
「どうしたの?」
「飲ませて」
「のま、・・・どうやって?」
瓶を口にあてて傾けて飲ませればいいの?
難しくない?
悩んでいると、とんでもない事を言ってきた。
「口移し」
お手洗いと言って会場を出た。
なんとなく陽に飲み物を渡した男性も会場から
出て行かないようにと頼んだ。
しばらく探して階段でぐったりしている陽を
見つけた。
「陽!」
近くを通りかかった人に手伝ってもらい、
陽を背負って空いている部屋を借りた。
聞くとこの会場の従業員。
部屋を布団を敷いてもらって寝かせる。
「き、救急車呼ぼうか?」
「いえ、大丈夫です。
彼、人見知りなんです。なのに頑張って給時を
していたので緊張と疲れだと思います。
すみません。しばらくここを借りても?」
「それは、構いませんけど」
「ありがとうございます」
なんとなくこのままの方がいい気がして嘘を言った。
「陽、すぐに戻ってくるから」
額の玉のような汗を待っていたハンカチで拭う。
会場に戻るとさっきの男性が叫んでいた。
「あのガキ、ふざけやがって!
せっかくの計画が台無しじゃないか!」
「計画とは?」
「惚れ薬だよ!
今頃、俺は渚と楽しくやってたはずだったのに」
(呼び捨ても気になるけど置いといて。
よかった、命に関わるものじゃないな)
その発言で周りから軽蔑の視線が向けられるが
本人は気づいていない。
「解毒薬はありますか?
万が一もありますよね」
「欲しけりゃくれてやる。」
投げられた小瓶をキャッチ。
(危ないな、割れたらどうすんだよ)
青ざめているお嬢様を連れて会場の外へ。
「またね〜、渚」
後ろの声におじょー様は体が震え、唇を
噛み耐えている。
「社会にはああいう輩もたくさんいます。
でも大丈夫ですよ。
俺も、陽も、他の使用人もいます。
どんなことからもあなたを守っていきます。
これまでも、これからも」
目線を合わせて説く。
「ありがとう、薫」
その顔に曇りはなく決意していた。
「使用人のトラブルは主人の役目。
ビン、貸して」
「え、でも」
「薫」
まっすぐなその目に何も言えず瓶を渡す。
「部屋の外にいますから何かあったら叫んで
ください」
頷いて陽の寝ている部屋へ。
晴は眠っていた。
苦しそうに唸っている。
「ありがとう、陽」
呟きに起きた陽は口角を上げる。
「お嬢様だー、」
起きて抱きついた陽は肩に顔を埋める。
「大丈夫!?具合悪い?」
「んーん、今幸せ」
(ダメだ、会話が噛み合わない)
「お嬢様は、俺のこと好き?」
「え、好き、だけど」
ドキッとしたけど今の陽の行動を
真に受けてはいけない。
「俺はねー、大好きだよ。
おそろいだね」
(おそろいか?)
頬を高揚させて甘えてくる陽は新鮮でかわいい。
イタズラを思いついたように笑う。
「陽?きゃっ」
腕を引かれて倒れ、馬乗りになり陽を見下ろす形に。
シャツの隙間から覗く肌にドキドキする。
「ご、ごめんすぐに退くか」
「もっとこっち」
また腕を引かれて抱きしめられる。
「あったかい」
恥ずかしい、でも体温が心地いい。
なんて思っていると背中のファスナーを
下ろそうとしている
「陽、やめて。ん、」
少し開いた隙間から手を入れられて、
ソワッとして変な声が出る。
「やだ」
とろける声に身を委ねそうになる。
(いや、こんなことしてる場合じゃないでしょ!?
解毒薬飲ませないと)
我に返り、
「陽、お願い一つあるの」
「なに?」
「薬、飲んで」
「・・・わかった」
思ったよりあっさり受け入れて手を離す陽に
驚きつつも、瓶を渡す。
でも顔をしかめて不満そう。
「どうしたの?」
「飲ませて」
「のま、・・・どうやって?」
瓶を口にあてて傾けて飲ませればいいの?
難しくない?
悩んでいると、とんでもない事を言ってきた。
「口移し」