私の可愛い(?)執事くん
おまけ1 同窓会
新しい生活から約2年。
「同窓会?」
「うん、中学の。成人式の後にやるってさっき
メール来たんだ」
「・・・行ってきてもいい?」
「なんで聞くの?
行ってきていいよ。楽しんできてね」
そう伝えると鳩が豆鉄砲を食ったような顔。
「え、なにか変なこと言ったかな?私」
「いや、そういうわけじゃないけど
ちょっと意外だったっていうか」
「なにが?」
「同窓会、嫌がるかなって。
同級生とはいえ他の女性もいるし」
「・・・引き止めて欲しいの?」
「いや、そういうわけじゃないけど」
となにか納得してない顔。
「信用してるから言わないだけ。
それとも言ってほしいの?」
控えめにうなづく陽に意味がわからなかったけど
お望みなら。
「浮気したら、許さないからね」
「ア、ウン」
「言ってって望んだくせになんで引いてるの」
(もっとかわいい感じで言われると思った、
笑顔だけど後ろにドス黒いオーラを感じる)
ー同窓会当日ー
交通機関を乗り継いで指定のホテルへ。
「久しぶりだな〜、暁」
「あ、伊吹」
会場に入ると先にいた伊吹に声をかけられた。
「変わってないなー、」
「その言葉そっくりそのまま返すよ」
「あれ、暁、結婚したのか!?」
「あ、そうなんだ」
指輪に気づいた伊吹。
俺も指輪に視線を落とす。
「・・・あ!
そういえば、どっかの令嬢の婚約騒動で
暁 陽って名前あったけど、もしかして」
少しうなづくとバシバシと背中を叩く。
「なーんだ、同姓同名の別人かって思ってたけど
暁か。昔からしっかりしてたもんな。
時の人になったわけだ。
で今はどうなんだ?」
「田舎の方で仕事してるよ」
「ふーん、まぁ元気そうでよかった」
「伊吹はどうなんだ?」
「ぼちぼちだよ。やりたいことがあって大学で
勉強中、あ」
呟きに振り返ると綺麗な女性。
「久しぶり、暁、伊吹」
「その声、三上さん?」
「そうだよ、気づかなかった?」
(変わったな、口ぶりとか仕草とか)
クスクスと笑う三上さんは指輪に気づく。
「結婚したんだね」
「うん」
(ちょっと気まずい)
「あの令嬢との婚約騒動の張本人」
伊吹の言葉に少し驚いて笑顔を向ける。
「そうなんだ。お幸せにね」
「あ、ありがとう」
(愛想笑いと思ってしまうのは今でも少し心残りが
あるからかな)
「ごめん、ちょっと行ってくる」
断りを入れて伊吹は他のグループのところへ向かって行き2人きり
「もしかして、あのこと気にしてる?」
「あ、うん。あの後も普通に接してたら違ったのかなって」
図星を突かれて正直に言うと小さく笑う
「暁、優しすぎるよ。流石にもう吹っ切れてる」
なんて返せばいいのか分からず黙る。
「確かにあれから卒業までほとんど関わり
無かったからね。
気まずくて避けてた私が言うのは
おかしいけど」
「気まずかったのはお互い様だよ。
・・・あと、気を悪くしたらごめん、口調変えた?」
「そんなこと別に気にしないのに。
あと2年で社会人だから直しておこうと思って。
他意はないよ」
「暁、私去年から付き合ってる人がいるんだ。
1つ年下でお友達からお願いしますって。
それで今は恋人同士。
暁に恋愛感情はない。でも仲のいい友人の1人には
させて」
「それはこっちの言いたいこと。
こちらこそよろしく三上さん」
「暁〜、三上〜。
夏あたりに修学旅行のグループメンバーで日帰り
旅行でもしないか。たった今思いついたんだけど」
走ってくる伊吹に即答。
「「もちろん!」」
「同窓会?」
「うん、中学の。成人式の後にやるってさっき
メール来たんだ」
「・・・行ってきてもいい?」
「なんで聞くの?
行ってきていいよ。楽しんできてね」
そう伝えると鳩が豆鉄砲を食ったような顔。
「え、なにか変なこと言ったかな?私」
「いや、そういうわけじゃないけど
ちょっと意外だったっていうか」
「なにが?」
「同窓会、嫌がるかなって。
同級生とはいえ他の女性もいるし」
「・・・引き止めて欲しいの?」
「いや、そういうわけじゃないけど」
となにか納得してない顔。
「信用してるから言わないだけ。
それとも言ってほしいの?」
控えめにうなづく陽に意味がわからなかったけど
お望みなら。
「浮気したら、許さないからね」
「ア、ウン」
「言ってって望んだくせになんで引いてるの」
(もっとかわいい感じで言われると思った、
笑顔だけど後ろにドス黒いオーラを感じる)
ー同窓会当日ー
交通機関を乗り継いで指定のホテルへ。
「久しぶりだな〜、暁」
「あ、伊吹」
会場に入ると先にいた伊吹に声をかけられた。
「変わってないなー、」
「その言葉そっくりそのまま返すよ」
「あれ、暁、結婚したのか!?」
「あ、そうなんだ」
指輪に気づいた伊吹。
俺も指輪に視線を落とす。
「・・・あ!
そういえば、どっかの令嬢の婚約騒動で
暁 陽って名前あったけど、もしかして」
少しうなづくとバシバシと背中を叩く。
「なーんだ、同姓同名の別人かって思ってたけど
暁か。昔からしっかりしてたもんな。
時の人になったわけだ。
で今はどうなんだ?」
「田舎の方で仕事してるよ」
「ふーん、まぁ元気そうでよかった」
「伊吹はどうなんだ?」
「ぼちぼちだよ。やりたいことがあって大学で
勉強中、あ」
呟きに振り返ると綺麗な女性。
「久しぶり、暁、伊吹」
「その声、三上さん?」
「そうだよ、気づかなかった?」
(変わったな、口ぶりとか仕草とか)
クスクスと笑う三上さんは指輪に気づく。
「結婚したんだね」
「うん」
(ちょっと気まずい)
「あの令嬢との婚約騒動の張本人」
伊吹の言葉に少し驚いて笑顔を向ける。
「そうなんだ。お幸せにね」
「あ、ありがとう」
(愛想笑いと思ってしまうのは今でも少し心残りが
あるからかな)
「ごめん、ちょっと行ってくる」
断りを入れて伊吹は他のグループのところへ向かって行き2人きり
「もしかして、あのこと気にしてる?」
「あ、うん。あの後も普通に接してたら違ったのかなって」
図星を突かれて正直に言うと小さく笑う
「暁、優しすぎるよ。流石にもう吹っ切れてる」
なんて返せばいいのか分からず黙る。
「確かにあれから卒業までほとんど関わり
無かったからね。
気まずくて避けてた私が言うのは
おかしいけど」
「気まずかったのはお互い様だよ。
・・・あと、気を悪くしたらごめん、口調変えた?」
「そんなこと別に気にしないのに。
あと2年で社会人だから直しておこうと思って。
他意はないよ」
「暁、私去年から付き合ってる人がいるんだ。
1つ年下でお友達からお願いしますって。
それで今は恋人同士。
暁に恋愛感情はない。でも仲のいい友人の1人には
させて」
「それはこっちの言いたいこと。
こちらこそよろしく三上さん」
「暁〜、三上〜。
夏あたりに修学旅行のグループメンバーで日帰り
旅行でもしないか。たった今思いついたんだけど」
走ってくる伊吹に即答。
「「もちろん!」」