松之木学園♥生徒会執行部
どうしようかな……。そりゃ明日も補習があるし、朝になれば出られるだろう。だけど、無理。朝までずっとトイレを我慢出来るとは思えない。
それにこの時期にこれはきつい。だって外は炎天下だぞ‼エアコンもついてないし、今だってサウナ状態だ。水だって食料もない。その状況で一晩ここで過ごすのはちょっと無理。本気で困る。
「はぁ……」
溜め息を吐き、何か良い策は無いかとカーテンの方を見る。
準備室の中には他の教室と同様、窓はあった。しかし、ここは3階だ。足場もないし、飛ぶには高い。自力で降りるのは厳しいだろう。
そりゃいざとなったら、そうするしか道はないけど、骨折したら適わないし、なるべく避けたい。
それよりも積み重なった教材が邪魔だ。道を塞ぐ勢いで大量に積み重なっている。ある意味、山。
しかし、辿り着く為には先ずこれらを動かさなきゃいけない。このサウナ状態の中。
「罰ゲームか!」
独り不満を爆発させながら、とにかく風を求めて教材を動かしていく。その最中も吹き出す汗。
暑い。暑い、暑い、暑い。
何だかちょっと気分が悪くなってきた。それでも必死に物を除けて窓を掘り出し、鍵を開ける。