初な彼女と絆される僕
李依と付き合うようになって、勇剛の社員に゙対する対応が変わった。

そんなに大きな変化はないが、女性社員との関わりを極端に避けるようになったのだ。

「課長、ランチ行きません?」
「ごめんね、悪いけど……」
「行きましょうよぉ!
もちろん、みんなでですよ?」
「ごめんね」

「やっぱダメか…(笑)」
「うん、悪いけど…」

そして勇剛と李依が付き合いだしたことは、なんとなく社員達は察していた。

最初は“なんで?中畠さんなの!?”と女性社員達に言われてはいたが、時間とともに言われなくなってきた。
その理由は―――――――

「中畠さん、ランチ行こ?」
勇剛が、李依を誘う。
「はい!」
嬉しそうに笑うと、勇剛も微笑み頭を撫でた。

こんな光景を見ていると、社員達も“受け入れざるをおえない”というようになってきたからだ。

それでも勇剛と李依は“公私混同はしない”と決めて、休憩時間やランチ以外は互いに上司と部下として過ごしていた。

そうゆうケジメが、社員達を納得させたのもある。


「――――勇剛さん」
「ん?なぁに?」

定食屋にランチに来た、二人。
カウンターに並んで座り、頬杖をついて見つめていた勇剛に声をかける李依。

「ランチ、たまにはいいですよ?」
「ん?
何のことかな?」

「他の社員さんと行ってもいいですよ、ランチ。
あ!でも、女性と二人ってゆうのは嫌ですが……」

「うーん…
僕が、行きたくないんだ。
だから、李依に気を遣ってるわけじゃないよ?」 

「それなら、良いですが…」
そう言ってお冷を一口飲む。

そして、ハッとしたように勇剛を見た。
「……てことは、勇剛さん」
「ん?(笑)
今度は、何?」

「私が守原さんとランチしてるの、嫌だったですか!?」

「あ、そうだね。
ヤキモチ、妬いちゃうかな」

「そうだったんだ…
ごめんなさい!もう、行きません!」

「いや、いいよ。
もちろん、僕がいない日だけだよ?
しかも、仕事日のランチのみ。
それに、藤宮さんや親友の…裕弓さんもいるんでしょ?」

「あ、はい。
基本的には、四人でランチしてます。
ヒロちゃんがいない日はあります。
なので、いつも三人でです」

「坊ちゃまと二人ってのを避けてくれれば、問題ないよ?」
そう言って微笑むと、李依も安心したように笑った。
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