初な彼女と絆される僕
その日の就業後。
「お疲れ様でしたぁ」
「お疲れ様ー!」
「あ、中畠さん!今日のことは気にしないこと!」
「そうそう!
向こうの勘違いかもだし!ね?」
「は、はい!
ありがとうございます!
あ、ハラエさん!明日、よろしくお願いします!」
「ん!
お疲れ〜」
藤宮を始め社員達が慰めてくれ、李依は“この会社に就職出来て、本当に良かった”と噛みしめていた。
「李依、帰ろ?」
「はい!」
「フフ…今日は、美味しいモノを食べに行こう!」
「はい!ありがとうございます!」
「何にしようか――――――」
そんな会話をしながら、去っていく勇剛と李依を見送り、永輔は葛原の所へ向かった。
「―――――すみません、遅くなって」
「ううん」
永輔は、葛原を会議室に呼び出していた。
「で?何?」
「今日の、ウシクラさんの一件のことです」
「え?」
「葛原先輩ですよね?
電話、受けたの」
「………え……」
「…って、俺、あの時課にいたんですよ?」
「え……嘘…」
「奥で、調べものをしてたんです。
最初、先輩が戻ってきたの気づいてなくて、電話が鳴って“ヤベ…出なきゃ”って思ったら、先輩がいて出てくれて。
その時は“ラッキー”って思ってたんですが…
その後のトラブルを見てて、先輩が全く名乗り出ないから。
ハラエさんが言ってたように、確かに電話かかってきたの、12時15分頃でした。
俺、昼休みがなくなるーって、時間ばっか気にしてたから」
「私に…どうしろって…?」
「わかんないんですか?
―――――――謝ってほしいだけです」
「………」
「中畠とハラエさんに」
「………」
「二人は、先輩のせいで明日謝りに行くんですよ?
先輩だって、謝るべきでしょ?
…………てか…本当なら、先輩“が”謝りに行くべきですよね?」
“とにかく、俺は明日まで待ちます。
それでも謝らないなら、俺が課長に話しますから”
そう言って、永輔と別れた葛原。
でも、どうしても謝る気になれない。
葛原の中では、李依に“勇剛を取られた”という感覚だったから。
しかも、性格的に“自分より下に頭を下げる”なんてできなかった。
結局葛原は謝罪せず、永輔によって勇剛にバレ、第一課にいれなくなり、依願退職したのだった。
「お疲れ様でしたぁ」
「お疲れ様ー!」
「あ、中畠さん!今日のことは気にしないこと!」
「そうそう!
向こうの勘違いかもだし!ね?」
「は、はい!
ありがとうございます!
あ、ハラエさん!明日、よろしくお願いします!」
「ん!
お疲れ〜」
藤宮を始め社員達が慰めてくれ、李依は“この会社に就職出来て、本当に良かった”と噛みしめていた。
「李依、帰ろ?」
「はい!」
「フフ…今日は、美味しいモノを食べに行こう!」
「はい!ありがとうございます!」
「何にしようか――――――」
そんな会話をしながら、去っていく勇剛と李依を見送り、永輔は葛原の所へ向かった。
「―――――すみません、遅くなって」
「ううん」
永輔は、葛原を会議室に呼び出していた。
「で?何?」
「今日の、ウシクラさんの一件のことです」
「え?」
「葛原先輩ですよね?
電話、受けたの」
「………え……」
「…って、俺、あの時課にいたんですよ?」
「え……嘘…」
「奥で、調べものをしてたんです。
最初、先輩が戻ってきたの気づいてなくて、電話が鳴って“ヤベ…出なきゃ”って思ったら、先輩がいて出てくれて。
その時は“ラッキー”って思ってたんですが…
その後のトラブルを見てて、先輩が全く名乗り出ないから。
ハラエさんが言ってたように、確かに電話かかってきたの、12時15分頃でした。
俺、昼休みがなくなるーって、時間ばっか気にしてたから」
「私に…どうしろって…?」
「わかんないんですか?
―――――――謝ってほしいだけです」
「………」
「中畠とハラエさんに」
「………」
「二人は、先輩のせいで明日謝りに行くんですよ?
先輩だって、謝るべきでしょ?
…………てか…本当なら、先輩“が”謝りに行くべきですよね?」
“とにかく、俺は明日まで待ちます。
それでも謝らないなら、俺が課長に話しますから”
そう言って、永輔と別れた葛原。
でも、どうしても謝る気になれない。
葛原の中では、李依に“勇剛を取られた”という感覚だったから。
しかも、性格的に“自分より下に頭を下げる”なんてできなかった。
結局葛原は謝罪せず、永輔によって勇剛にバレ、第一課にいれなくなり、依願退職したのだった。