初な彼女と絆される僕
「――――私、その…付き合うってこと自体が初めてなので、勇剛さんと何をしてても緊張してます。
勇剛さんを見るだけでも、実はドキドキしてます。
でも……それでも、勇剛さんを見てたいって思うんです!
手を繋ぐことも、キス…も//////
ドキドキだけど、でも…すっごく幸せです!
初めてのキスは、勇剛さんに突然されたからあまり覚えてないけど…全然嫌じゃなかった。
その後のキスも、ドキドキしてくすぐったかったけど…やっぱり、嫌じゃなかった。
むしろ…もっとしたいなって思いました。
あの…だから……」

「李依」

「は、はい!」

「帰ろうか?」

「え……」
(帰、る…?)


「―――――――僕のマンションに」

「あ…は、はい!!」
真っ直ぐ熱い瞳で見つめられ、李依も大きく頷いた。



手をしっかり繋ぎ、一度李依のアパートにお泊りの荷物を取りに行き、勇剛のマンションに向かった。

「高そうな、マンションですね…!」
「フフ…高いよ?(笑)
その代わり、セキュリティバッチリ!」

微笑み合って、中に入った。


「広いリビング……
素敵ですね!
景色も綺麗だし!」

「フフ…
李依が初めてだよ」

「え?」

「ここに他人を入れたの、李依が初めて…!」

「え?そうなんですか!?」

「ここは、僕の唯一の癒やしの空間だからね……!」

「え?」

「誰にも邪魔されない。
僕が僕でいられる場所」
勇剛が、リビング内を見渡して言う。

「………」
李依はそんな勇剛を見つめて、微笑み言った。

「ありがとうございます!」

「え?李依?」

「そんな大切な場所に、連れてきてくれて!
私を、受け入れてくれてありがとうございます!」

「……/////」
(………ほんっと…李依って……//////)
勇剛の胸が、ドクンと大きく震える。

そしてゆっくり李依に近づき、頬に触れた。
李依が気持ちよさそうに目を瞑り、勇剛の手に自身の手を重ね更に擦り寄せた。

キスを交わす。
だんだん…深くなって、李依が勇剛のジャケットを握りしめた。

「んん…勇剛さ……/////苦し……」
「もっと…」

「え…でも…こんなキス…/////」
「ん…お願い…李依…
口、開けて?
もっとしよ…?」

額をくっつけて、甘い声で囁く勇剛。
その声色に、李依は小さく口を開けた。
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