初な彼女と絆される僕
「李依、お風呂入ろうか」

しばらくゆっくりして、李依に声をかける。

「あ、は、はい!//////」
顔を真っ赤にして頷く李依に、また煽られて襲いそうになったけど、なんとか鎮めた。


「―――――李依の身体って、柔らかいね!
ぷにぷにしてて、気持ちいい…!」  

恥ずかしがる李依がとにかく可愛くて、僕は「恋人同士なんだから、毎回必ず一緒に入って身体洗い合うのが“普通”なんだよ」と言い、李依の身体を洗う。

「え!?
そ、そそそれは、痩せろってことでしょうか……!?」
李依が、僕の思いと全く別の捉え方をして、慌てたように言ってきた。

「え?
違うよ!
ちょうどいいと思うよ!
痩せる必要なんかないよ!
男にはない、このぷにぷにが堪らないんだから!」

「へ?な、なんだ…
よ、良かった…」
安心したようにホっと息を吐く李依に、僕は「てか、もし太っても僕の気持ちは変わらないよ」と言った。

「勇剛さん?」

「大切なのは、外見じゃない。
心だよ?」

「そうですね!」

「どうしてみんな、外見は磨くのに内面は磨かないんだろうね」

「え?」

「李依みたいに、素直で可愛くて、真っ直ぐな人間ばかりなら良いのに……」

僕はある事を思い出し呟くと、李依が首を傾げて見上げていた。

「勇剛さん?どうしました?」

「え?あ…ごめんね。
つい、昔のことを思い出して…」

「何か、辛いことでも?」

「ううん!
それより!
李依も、僕の身体洗って?」
微笑み言うと、李依はまた照れたように「はい…//////」と笑った。

湯船に浸かり、僕は隣で恥ずかしがって下を向いている李依をジッと見ていた。

熱った顔を更に赤くさせ、ほんと可愛らしい。

赤くなっている頬を、ツンツンと突いてみた。
「ひゃっ!?
な、何ですか?/////」

「ううん!遊んでるの(笑)」
フフ…と笑って言う。

「からかわないでください!」
頬を膨らませる、李依。

どうして彼女は、何をしてても可愛いのだろう。
仕草も、言動も…全てが愛おしい。

僕は微笑み、李依の頭に頭をコツンとくっつけた。
「幸せ…」

「ん?勇剛さん?」

「フフ…
よし!上がろうか!」

「はい!」
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