初な彼女と絆される僕
上がってからも、お互いに身体を拭き合ってリビングへ向かった。

ソファに座り、李依に「髪の毛、乾かしてあげるよ?」と言って、足の間に座るように手招きした。

「あ…はい…//////」
照れたように笑い、ちょこんとカーペットの上に座った李依。 

優しく丁寧に乾かす。
「柔らかい髪の毛だね…!」

「そうですか?
でも、いつも寝癖凄いんですよ!(笑)
毎朝直すの大変なんです(笑)」
クスクス笑う李依。

「じゃあ…明日朝楽しみー!」と笑う僕に、李依は「あ、絶対笑わないでくださいね!」と苦笑いをした。


「―――――李依、はい!」
歯を磨いたりして、寝室へ向かう。
僕はベッドに先に横になり、右腕を伸ばして“おいで?”と李依を促す。

やっぱり照れたように笑って、おずおずと僕の腕の中に来た李依。
僕は、宝物のように李依を抱き締めた。

僕と同じ匂いがして、また幸せを感じる。


「……………明日、デートしようね!
どこ行きたい?」

「うーん…
何処がいいですかね?
ショッピング?
映画館?
水族館?
すみません、私定番な所しか思いつきません」

「フフ…定番でもいいよ!
じゃあ…ショッピング!行こ?
何か欲しい物、考えておいて?」

「はい!」
李依は考え込み、思いついたかのように声を上げた。
「あ!」

「ん?欲しい物、決まった?」

「あ…い、いえ…!」
微笑み、首を横に振る李依。
遠慮しているような李依に、僕は目を覗き込み言う。
「李依?言って?」

「アクセサリー…欲しいな…って…」
おずおずと窺うように僕を見上げる李依に、僕は微笑んだ。

「アクセサリーか!
うん!いいよ!」

彼女が望むなら、何でもしてあげたい。
李依の“欲”は、全て僕が叶えてあげたい。

「あ、その!で、出来ればなんですが!」
「ん?」

「ぺ、ペアの…アクセサリーがい、良いなぁ…なーんて……
実はずっと憧れてて…/////」

「……/////」

可愛い。
本当に、可愛い。
どこまでも、愛しくてしかたがない。

「あ!勇剛さんが、嫌なら全然…」

「ううん!
大歓迎だよ!
何がいいかな?
やっぱ、指輪かな?
“李依は、僕の!”って証見せたいから、目に付く物がいいよね!」

僕の提案に、李依は「嬉しいです!」とはにかんだ。
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