初な彼女と絆される僕
「李依?」

「勇剛さん」
僕の頬に触れる李依。

「ん?」

「私、昨日言いましたよね?
“勇剛さんにされることで、嫌なことはない。
何をされてもいい”って」

「うん、言ってくれたね」

「だから、大丈夫なんですよ?
それでも、勇剛さんが好きです!」 
そう言って微笑む李依。

「……/////
うん、僕も好きだよ!好き、好き……!」

「フフ…フフフ…」

何度“好き”と伝えても足りないくらいだ。
僕はただただ幸せで、李依にキスを繰り返した。


漸く夕食にしようと、リビングに向かう。
準備をしていると、僕のスマホの着信が鳴り響いてきた。

「ちょっとごめんね」と、李依に断りを入れ電話に出る。

相手は部下からで、トラブルがあって至急来て欲しいとのことだった。

李依に事情を話すと「じゃあ…私は帰った方が良いですよね」と言う。

いや、違う。
ここで待っててほしい。

明日も休日だ。
まだ、一緒にいたい。

僕は棚に“ある物”を取りに行き、李依の手の平に乗せた。

「ん?勇剛さん、これは……
…………え…!?これ…」

「ここの鍵だよ。
持っててよ」

「え?え?あ、あの…//////」

「仕事。急いで終わらせるから、待ってて!
その合鍵は、これからもずっと一緒にいたいってゆう証だよ!
いつでも、おいで?
ほんとは明日、渡そうと思ってたんだ」

李依は、合鍵を両手で大事そうに握りしめて「はい…!嬉しいです!ありがとうございます!」と嬉しそうに笑った。


「――――じゃあ…行ってくるね!」
玄関まで見送ってくれてる李依。
なんだか、夫婦みたいでくすぐったい。

「はい!気を付けてくださいね!」

「うん。
あ、カレー先に食べてて?
さすがにお腹空いたでしょ?」

「え!?
待ってますよ!
勇剛さんはお仕事に行くのに、先に食べるなんてあり得ません!
帰りを待ってます!」

「フフ…ありがとう!」

ほんっと、可愛いなぁー

「あ、でも!待ってるなんて、プレッシャーになりますかね?
先に食べてた方がいいのでしょうか?」

「うーん…そうだね。
先に食べててほしいかな?
僕も軽く食べて会社に向かおうと思ってるし。
もちろん、帰ってカレーも食べるけど!
だから、食べてて?」

僕は李依にキスをして、マンションを出た。

電車に乗っていると、李依からメッセージが入ってきた。

【お疲れ様です☆
やっぱり、カレー一緒に食べたいので、待ってます!
でもサラダを食べておこうかなって思ってるので、お腹を空かせたりはないです。
私のことはお気になさらず、お仕事に集中してくださいね!
ゆうごうさん、面と向かうと恥ずかしいので、今言わせてください!
大好きです♡】

思わず、笑みが溢れた。

早く帰りたい。
李依に会いたい。
キスをして、抱き締めて、抱きたい。

僕は欲を必死に抑えながら、会社に向かった。

この日僕が帰ると、嬉しそうに李依が出迎えてくれ、一緒にカレーを「美味しいね!」って食べて、一緒に風呂に入って、李依を抱き締めて眠った。

次の日も、李依とのデートを楽しんで「また、いつでも泊まりにおいで?」と言う僕に李依は「はい!嬉しいです!」と可愛い笑顔で返事をしてくれた。


この三日間は、30年生きてきて初めての感情ばかりだった。



そして僕はこの時、このままこの幸せが続くと信じていた――――――
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