初な彼女と絆される僕
「――――中畠、最近どうした?」
「え?どうして?」
「課長と全然ランチ行かなくなったじゃん」
「うん。
……………別れたの」
李依、永輔、裕弓、藤宮の四人でランチ中。
李依の言葉に、三人が固まる。
「え?」
「は?」
「なん…で…?」
「信じられなくなったから」
「………」
「話が見えない。坊ちゃま、知ってる?」
「なんで俺?」
「だって、坊ちゃま。
中畠さんのこと、好きなんでしょ?」
「はい?」
「見てたらわかる。
てか、だいぶん前からそんな噂、あったし(笑)」
「え…そ…なんだぁ…」
「でも、中畠さんは課長一筋だし。
あ!それで、坊ちゃま何かしたの!?」
「はい?
んなわけねぇでしょ!
いくら何でも、そんなことはしないっすよ!!」
「…………李依」
永輔と藤宮がそんな話をしている横で、裕弓が李依を見据える。
「ん?」
「何があったの?
山西さんと」
「ここだけの話にしてね?
会社では、絶対言わないで?」
「あぁ、わかった!」
「うん、了解」
永輔と藤宮が頷く。
「課長、娘さんがいたの」
「は?」
「はぁ!?」
「え……嘘…でしょ?」
裕弓、永輔、藤宮が、信じられないという風に固まる。
「課長が高校生の時の娘さんだって!
奥さんが、会社に来てて。
たまたま私が対応したの。
課長“僕の子じゃない”って言ってたけど、そんなわけない!
さすがに、私だってそんなのわかるよ。
男性は、一度に沢山の人を妊娠させることが出来るけど、女性は“一人の人の子しか”妊娠出来ない。
だから、あり得ないでしょ?
“僕の子じゃない”なんて」
「最低…課長……」
「だな…
許せねぇよ!!」
「―――――李依は、それでいいの?」
怒りで身体を震わせる永輔と藤宮とは反対に、裕弓は李依に冷静に声をかけた。
「え?」
「ちゃんと、山西さんの話を聞いた?
ちゃんと、冷静にもう一度話し合うべき!」
「ひろちゃん…」
「ちょ…裕弓ちゃん!」
「過去なんて、誰にだってある。
思い出したくないことも、罪だってあることもある。
大事なのは“これからの未来をどう生きるか”でしょ?」
「………」
「山西さんの罪が本当でも“僕の子じゃない”って言っている以上、何か理由があるんだと思う。
山西さんは、経験のない李依を“いつも優しく大切に”愛してくれる人。
そんな人が本当に“子持ち”なら、それをキチンと李依に打ち明けると思う。
…………それを一番わかってるのは、李依でしょ?」
“何かあったら、私が李依を支える。
だから、ちゃんと冷静に話し合って”
そう裕弓が言ってくれたが、李依は勇剛に話しかけられずにいた。
「え?どうして?」
「課長と全然ランチ行かなくなったじゃん」
「うん。
……………別れたの」
李依、永輔、裕弓、藤宮の四人でランチ中。
李依の言葉に、三人が固まる。
「え?」
「は?」
「なん…で…?」
「信じられなくなったから」
「………」
「話が見えない。坊ちゃま、知ってる?」
「なんで俺?」
「だって、坊ちゃま。
中畠さんのこと、好きなんでしょ?」
「はい?」
「見てたらわかる。
てか、だいぶん前からそんな噂、あったし(笑)」
「え…そ…なんだぁ…」
「でも、中畠さんは課長一筋だし。
あ!それで、坊ちゃま何かしたの!?」
「はい?
んなわけねぇでしょ!
いくら何でも、そんなことはしないっすよ!!」
「…………李依」
永輔と藤宮がそんな話をしている横で、裕弓が李依を見据える。
「ん?」
「何があったの?
山西さんと」
「ここだけの話にしてね?
会社では、絶対言わないで?」
「あぁ、わかった!」
「うん、了解」
永輔と藤宮が頷く。
「課長、娘さんがいたの」
「は?」
「はぁ!?」
「え……嘘…でしょ?」
裕弓、永輔、藤宮が、信じられないという風に固まる。
「課長が高校生の時の娘さんだって!
奥さんが、会社に来てて。
たまたま私が対応したの。
課長“僕の子じゃない”って言ってたけど、そんなわけない!
さすがに、私だってそんなのわかるよ。
男性は、一度に沢山の人を妊娠させることが出来るけど、女性は“一人の人の子しか”妊娠出来ない。
だから、あり得ないでしょ?
“僕の子じゃない”なんて」
「最低…課長……」
「だな…
許せねぇよ!!」
「―――――李依は、それでいいの?」
怒りで身体を震わせる永輔と藤宮とは反対に、裕弓は李依に冷静に声をかけた。
「え?」
「ちゃんと、山西さんの話を聞いた?
ちゃんと、冷静にもう一度話し合うべき!」
「ひろちゃん…」
「ちょ…裕弓ちゃん!」
「過去なんて、誰にだってある。
思い出したくないことも、罪だってあることもある。
大事なのは“これからの未来をどう生きるか”でしょ?」
「………」
「山西さんの罪が本当でも“僕の子じゃない”って言っている以上、何か理由があるんだと思う。
山西さんは、経験のない李依を“いつも優しく大切に”愛してくれる人。
そんな人が本当に“子持ち”なら、それをキチンと李依に打ち明けると思う。
…………それを一番わかってるのは、李依でしょ?」
“何かあったら、私が李依を支える。
だから、ちゃんと冷静に話し合って”
そう裕弓が言ってくれたが、李依は勇剛に話しかけられずにいた。