初な彼女と絆される僕
その後、糸岩も李依に謝罪をした。

「娘の父親は、お金にだらしなくて……
疲れちゃったの。
たまたま勇剛が、守原ホールディングスの営業課長だってこと耳にして、正直“使える”と思った。
あの頃…ちょうど娘を妊娠した時期に、勇剛とも関係を持っていたから。
……………ごめんなさい。
中畠さんを、傷つけてしまって」

「もう…いいんです!
勇剛さんと、わかりあえたから!」

李依は、責めることなく笑っていた。
“これからも、娘さんのために頑張ってください”と微笑んで……



そして勇剛と李依は、久しぶりに勇剛のマンションにいた―――――

「李依」

「はい」

「大好きだよ…!」

「はい!私もです!」

「フフ…
良かった……
また、僕のところに来てくれて……!」

李依を抱き締め、安心したように呟いた。
李依も、しがみつくように勇剛に抱きつく。

「…………李依」
「はい」

「…………抱いても…いい…かな?」

「……//////」
李依のしがみつく手に、力が入る。

「いいよね?」
そう言って、李依を抱き上げた。

ベッドに下ろし、組み敷く勇剛。
「…………なんだか、久しぶりだからかな?
緊張する……(笑)」

「私もです…(笑)」
照れたように笑う。

「フフ…可愛い…!
沢山、キスさせてね……!」
勇剛も笑って、李依にキスを落とした。


ベッドのスプリング音、甘い声、息づかいや名を呼ぶ声が、寝室に響いている。

激しいのに、とても優しく慈しむような勇剛の愛撫。

李依は、ただ…勇剛から与えられる全てに酔いしれていた。



そして……勇剛の腕枕で、横になっている李依。
勇剛の大きな手が、優しく頭を撫でている。

「李依」
「はい」

「来週、誕生日だよね?李依」

「え!?
お、覚えててくれたんですか!?」

「もちろん!」

「嘘…嬉しい……//////」

「フフ…愛する李依の誕生日だよ?
知らないわけないでしょ?
僕の誕生日に、素敵なプレゼントくれたからね!
僕も、凄いのプレゼントしたい!
でね?
参考までに聞きたいんだ。
何かあるかな?
欲しい物!」

「あります!」

「おっ!
何??」

「勇剛さん!」

「………え?」

「勇剛さんとの未来が欲しいです!」

「………李依…//////」
(本当に、素直な人だ……!)

李依は満面の笑みで微笑んでいた。
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