クールな御曹司は強気な彼女を逃さない


???


「そこ座れ」

そう言って、アイランドキッチンのカウンターにあるスツールを首で案内した。

大人しくカウンターに行く。
すると、バーテンダーみたいに、向こう側からコーヒーをコトッと出してくれた。

「ありがとう。」

「ん」

純平はそのまま立ってコーヒーを飲んでいる。
いつの間にか、純平も部屋着になっていた。
グレーのワッフル地のロンTに黒のスウェットだ。

部屋着もブランドなのかな?
何着てもカッコいい。
コーヒーを飲みながらじーっと純平を見る。

「純平。その服どこの?」


「ユニ◯ロ」


「うそだ!!」



「声デカい。」


「本当に⁈」
無視して、おっきい声をだす。

純平が笑いながら
「ああ。本当だ。嘘ついてどうする」


「それもそうか。
なんか、部屋着でもカッコいいからブランド品なのかと思ったの」


「そりゃどーも。麗もかわいいぞ。それもユニ◯ロだ」


お互い褒めあってクスクス笑う。
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