クールな御曹司は強気な彼女を逃さない


「私もよ。純平。、、、愛してる」



すると、純平は体を起こした。
そして、私を足で抱え込み向き合うように
お互い座る。

力強く私を抱きしめ、

おでこをくっつける。


「もう、逃さない。お前は俺のだ」


そう言って私の顔を大きな手で包み込み


キスをした。



「麗。手」

相変わらず、言葉が少ない。

クスッと笑って、左手をだした。



そして、純平は薬指に指輪をはめて、
指輪の上からキスをする。



ヤバい。嬉しくていい加減泣きそう。



「ここに誓う。一生、幸せにすると」



私の頬を一筋の涙が伝う。

純平は、そんな私を優しく見つめて

ゆっくりと親指で拭ってくれる。



「麗、、、、逃げるなよ?」



コクコクとうなずく。



「それでいい」


そう言って、また優しくキスをした。
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