添い寝だけのはずでしたが
肩がぶつかったことで少し目が覚めたのか座りなおしているけど、再び眠りに落ちたのか、コクリコクリと頭を上下している。
もしかして今朝まで一睡もしてない!?
不眠症のご主人様を差し置いて、添い寝係の方が先に寝てしまい、しかも爆睡するという痛恨のミス!
本当に申し訳ないことをしちゃった。
きっと私のいびきで、更に眠れなかったんだよね。
今はそっとしておこう……。
学校に到着する頃には、葵さまは目を覚ましていた。
何事もなかったように車から降りると、私に声を掛けることもなく校舎へと向かう。
私たちの他にも運転手付きの高級車で通学している人がいて、ここがセレブ校なんだと改めて実感する。
周りに気をとられているうちに、葵さまはとっくに先を進んでいた。
後ろ姿を追いかけていると、目の前を歩いている生徒たちがヒソヒソと話している声が聞こえる。
「葵さまよ。今日も素敵……」
「でも近寄り難いよね」
「こうして見ているだけでいいわ、目の保養になる」
まあ確かに、そうなのかも。
それにしてもすごい。
葵さまの通り道を空けるように、人が左右に避けていく。
なんとか追いついて話し掛けると、周りがざわついた。
もしかして今朝まで一睡もしてない!?
不眠症のご主人様を差し置いて、添い寝係の方が先に寝てしまい、しかも爆睡するという痛恨のミス!
本当に申し訳ないことをしちゃった。
きっと私のいびきで、更に眠れなかったんだよね。
今はそっとしておこう……。
学校に到着する頃には、葵さまは目を覚ましていた。
何事もなかったように車から降りると、私に声を掛けることもなく校舎へと向かう。
私たちの他にも運転手付きの高級車で通学している人がいて、ここがセレブ校なんだと改めて実感する。
周りに気をとられているうちに、葵さまはとっくに先を進んでいた。
後ろ姿を追いかけていると、目の前を歩いている生徒たちがヒソヒソと話している声が聞こえる。
「葵さまよ。今日も素敵……」
「でも近寄り難いよね」
「こうして見ているだけでいいわ、目の保養になる」
まあ確かに、そうなのかも。
それにしてもすごい。
葵さまの通り道を空けるように、人が左右に避けていく。
なんとか追いついて話し掛けると、周りがざわついた。