私が社交界を騒がす『毒女』です~旦那様、この結婚は離婚約だったはずですが?
 ユージーンとアルバート。
 犬猿の仲といえばそうでもあるし、竹馬の友といえばそうでもある。とにかく、一言で表現できない関係なのだ。
 この結婚は王命であるが、ユージーンの相手として彼女の名をあげたのはアルバートに間違いはないだろう。
「断れないのであれば、とりあえず形だけの結婚をして、離婚でもすればいいだろう」
「おっと。閣下のそのクズ的発言。僕は好きですけどね」
 ユージーンは、クラリスとの結婚を受け入れると返事をした。
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