Dying music 〜音楽を染め上げろ〜



しーん。



何だったんだ。勝手に入ってきて勝手にはしゃいで。彩音も色葉も何だったんだろうねぇと首を傾げた。



「もう行ったかな?」



俺が聞く。



「行ったよ。」



色葉の確認を受けると頭を抱えた。はぁー、最悪。見られた。


「ねぇ、夏樹」


色葉に話しかけられて後ろを向く。



「あの人さ、あー、絆創膏貰いに来た人ね。うちらと同じクラスだよ。」




「………………マジ?」




「うん。私顔覚えてるもん。」



よりによってクラスメイトに……。何でこのタイミング。絶対変な奴だって思われたじゃん。あーどうすっかな。もう一度頭を抱えた。



「ねぇ夏樹!ギターの続き聞きたい!」



あぁ、そうだ。ギター弾いてたんだ。



「ごめん。続きやるね。」


弾き終わったあとはそのあと3人で弁当を食べた。二人から聞いた話だと、本格的に授業が始まったらしい。数Aの先生が怖いとか。国語のおばあちゃん先生は可愛いらしい。係や委員会決めもして俺はあまりで保健委員会になったんだって。

話すこと話したら、予鈴が鳴る前に2人を教室へ戻るよう促す。この二人はいつもギリギリまでいるからな。先生に怒られたら申し訳ないし。


「じゃあね!」

「うん。またね。」



そのあとは残りの課題をやって提出して終わり。5限が始まる前には学校を出る。

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