呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
15 後継者は誰だ? ※ラドヴァン視点
 ――レグヴラーナ帝国には噂がある。

『皇帝陛下の後継者は、第二皇女ロザリエ様ではないか』

 なにもわからないロザリエが皇帝陛下の後継者?
 その噂を聞いた時、思わず笑ってしまった。
 妹のロザリエはシルヴィエの一つ下で、今年十七歳になる。
 
「どうして、私の結婚相手が決まらないのっ!」

 シルヴィエがドルトルージェ王国へ出発した後から、ずっと当たり散らしていた。

 ――こんな妹が帝国を治められるわけがない。

 父上はロザリエを溺愛するあまり、判断を見誤っている。
 第一皇子である俺が、父上を正さなければならない。

「ロザリエ。あなたが病弱という噂のせいで、求婚者が来ないだけなのよ。全部、シルヴィエが悪いの」

 皇妃は自分の娘だというのに、ロザリエのご機嫌ばかり取っている。

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