呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
ヴェールや手袋は太陽の光を避けるため、パーティーなどの体力を使うものは、心臓に負担がかかるため――そんな理由をつけて、今までなんとかやってきた。
でも、そのおかげで、呪いによって人が傷つくことは一度もなかった。
「お姉様って可哀想!」
「外に出られないのは残念ですけど、意外と楽しく過ごしていますよ?」
上手く縫えた刺繍を指でなぞった。
楽器、刺繍はもちろん、皇女として学ぶべき知識と作法――ただ、毎日を無為に過ごしているわけではなかった。
「それに時々、お兄様が私に欲しいものを聞いてくださるから、とても感謝しています」
「ふーん。お兄様とよく話すの?」
「よくかどうかはわかりませんけど、毎日一回はお話に来られますね」
ロザリエの表情が険しくなった気がした。
でも、お兄様はお父様同様に、ロザリエを可愛がっていたし、誕生日パーティーのためにダンスの練習をしていると聞いた。
だから、きっと今のは、私の気のせい。
「シルヴィエ。ここにいたのか」
「ラドヴァンお兄様。ごきげんよう。今日は天気がよかったので、庭で刺繍をしていましたの」
でも、そのおかげで、呪いによって人が傷つくことは一度もなかった。
「お姉様って可哀想!」
「外に出られないのは残念ですけど、意外と楽しく過ごしていますよ?」
上手く縫えた刺繍を指でなぞった。
楽器、刺繍はもちろん、皇女として学ぶべき知識と作法――ただ、毎日を無為に過ごしているわけではなかった。
「それに時々、お兄様が私に欲しいものを聞いてくださるから、とても感謝しています」
「ふーん。お兄様とよく話すの?」
「よくかどうかはわかりませんけど、毎日一回はお話に来られますね」
ロザリエの表情が険しくなった気がした。
でも、お兄様はお父様同様に、ロザリエを可愛がっていたし、誕生日パーティーのためにダンスの練習をしていると聞いた。
だから、きっと今のは、私の気のせい。
「シルヴィエ。ここにいたのか」
「ラドヴァンお兄様。ごきげんよう。今日は天気がよかったので、庭で刺繍をしていましたの」