呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
黒髪に青い瞳をしたお兄様は、身長も高く、涼やかな目元をし、女性にも人気あると、侍女たちから聞いていた。
華やかな美しさはないけれど、落ち着いた雰囲気があり、十八歳という年齢より、ずっと大人に見えた。
お兄様は私とロザリエとは、お母様が違う。
早くにお兄様のお母様が亡くなられ、側妃だった私たちのお母様が皇妃となった。
「今日はシルヴィエに本を持ってきた。皇宮の本を読み尽くしたと言っていただろう?」
「覚えていてくださったんですね。ありがとうございます」
本を受け取ろうとした私をロザリエが、にらみつけた。
「ずるいわ! シルヴィエお姉様にだけ、本をプレゼントするなんて!」
「お前は本を読まないだろう? キャンディかチョコレートを贈ろうか?」
「子供扱いしないで! そんなの嫌! その本を私にちょうだい!」
せっかくいただいた本だけど、ロザリエのものになりそうだった。
ロザリエが欲しいと言ったものは、必ず譲ように言われていた。
けれど――
「この本はシルヴィエに渡すつもりで、持ってきたものだ」
そう言って、お兄様は私に本を手渡す。
華やかな美しさはないけれど、落ち着いた雰囲気があり、十八歳という年齢より、ずっと大人に見えた。
お兄様は私とロザリエとは、お母様が違う。
早くにお兄様のお母様が亡くなられ、側妃だった私たちのお母様が皇妃となった。
「今日はシルヴィエに本を持ってきた。皇宮の本を読み尽くしたと言っていただろう?」
「覚えていてくださったんですね。ありがとうございます」
本を受け取ろうとした私をロザリエが、にらみつけた。
「ずるいわ! シルヴィエお姉様にだけ、本をプレゼントするなんて!」
「お前は本を読まないだろう? キャンディかチョコレートを贈ろうか?」
「子供扱いしないで! そんなの嫌! その本を私にちょうだい!」
せっかくいただいた本だけど、ロザリエのものになりそうだった。
ロザリエが欲しいと言ったものは、必ず譲ように言われていた。
けれど――
「この本はシルヴィエに渡すつもりで、持ってきたものだ」
そう言って、お兄様は私に本を手渡す。