呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 なんだか、食い意地が張っているみたいで、恥ずかしくなって照れてしまった。

「照れるところじゃありませんけど!?」
「あっ! そうですよね」

 この能力は食料を見分けるのに、とても役立ってくれた。

 ――不死身の皇女。

 呪われた皇女と呼ばれていたはずが、いつの間にか侍女たちにそう呼ばれて、恐れられていた。

「これはもう、川にドボンしかないですよ!」
「崖からドーンはどうでしょう?」

 侍女たちは私の殺害方法を相談する。

「あの、私がいないところで、相談してもらっていいですか? なんだか、複雑な心境です」
「ち、近寄らないでください!」
「私たちを殺すつもりでは!? ラドヴァン様が到着されているんですからねっ!」
「そうです! ラドヴァン様にご相談します!」

 侍女はそう言ったけど、お兄様は一度もここへ近づかなかった。
 自分が連れてきた兵士と侍女たちに囲まれ、挨拶すらない。
 お兄様は自分が疑われないように、私たちと関わらないようにしているのだ。
 暗殺が実行された場合、アレシュ様が死ぬ。
 そうなった時、お兄様は私たちの独断でやったことと、主張するつもりでいる。

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